
本文が書けることに気づいたので書いてみる。
すっかり、ものを書かなくなってしまった。
「自分の欲をいかに減じていくか」ということを、常に考えながら生活をしている。
そうでないと、角が立つし、荒波が立つから。
オフィスで、胸を張って闊歩する恰幅のいい紳士とすれ違いながら、「自分はもう、若い頃の自信や活力を、すっかりなくしてしまった」と考える。
それは自分で、そういう方向に導いているのだから、そうなのだけど。
個人よりもシステムが重要なこの時代。
英雄も情熱もないこの時代では。
全体最適の号令のもとに、自分の角を削りながら丸く生きることに、日々の幸福を見出せる。
体験は個人の思い出に過ぎず、仕事の居場所は決算書類の中だけで、書かれた文章はタイムラインに飲まれて消えていく。
臆病な生き方だねと思いつつ、その臆病さで何かを守ろうとしている。
空を写すビルはまだ建造されたばかりで、入居も始まっていない。
からっぽなものが、表面だけ、光を跳ね返している。
中身も、意味も、創造性もない。
いつか、このビルの中で、いくつもの仕事がなされるだろうか。
「良いオフィス」として、人々の役に立ち、記憶に残るだろうか。
さて、それが何かを変えるだろうか。
ただ、中身もなく、表面の光を反射し続けるだけの今の姿と、何かが変わったと言えるだろうか。
今の俺には、変わらんような気がする。
変わらないのだから、とにかく光を楽しもうと、いつもそう思う。
そう思いつつ、もう一つ、楽しめてないから、「どうも面白くないな」と、いつもひとりごちる。
昔は、風ひとつ、光ひとつで、楽しめたのに。
人間がむずかしくなっちまうと、どうも不便だね。
外の女だとか、儲け話だとか、勝負ごとだとか。
そういうものが無くても愉快だと言える自分で、ありたいけれど。
熱い
東京はビル多くなりましたねえ
みかんちゃんも中身からっぽです( ◠‿◠ )